今日のひとこと

商品発注

定数という概念が存在しないので自動発注システムではないし、かと言って追加発注システムでもないと思う。
どんなシステムかと言うと、週に2回、商品に関する詳細がずらりと列挙された膨大な枚数に至るリストとにらめっこしながら、ひとつひとつに修正をかけていくのだ。
リスト通りに気軽にオーケーしちゃうと、とんでもない物がとんでもない数やってくるもんだから、さぁたいへん。おしりぺんぺん。
これじゃ手発注と何ら変わらない感じで手間ばっかり掛かる。この方式についてはめちゃくちゃ効率が悪いと思う。


A4用紙1枚につき約40〜50品目が並んでいるんだけど、そのすべての発注数を"0"にしたい場合は、一品一品JANを手打ちして"0"を入力していかなければならないのだ。
それを繰り返すのよ。何枚も、何枚も、何枚も。細かい商品群を扱ってるので凄まじい量なんだ。
そりゃね、あなた。こんなんやってたらテンキーも見ないで打てるようになりますて。
僕向きの仕事なのかもしれないけど、流石に単調すぎて飽きる。
それにケアレスミスなどで間違えるわけにはいかないし、けっこう神経使うのよ。


なんでそんな面倒なことに、わざわざ手打ちなんかしてるのかって?
その用紙にバーコードが印字されてないんですよ。
かと言って、売場でちんたらとひとつひとつJANを拾いながら作業してたらとても終わりません。


じゃあ、なんでこんなシステムにしているのか?
何でだろうねぇ。とても疑問です。
そして解決すべき課題ですね。


販売条件と発注数

売場のレイアウトや品揃え、売価に関しては本部が一括して決めているので、基本的には全店で統一されている。
よって、それぞれの担当者は送られてくる指図書を見ながら、決められたとおりに商品を陳列することになる。


しかしながら“発注数”はコーナー担当者の一存による。上司の承認もいらないのだ。
試しに予定数"3"となっていたものを"200"と打ってみたら確定されて本当に入ってきた。怒られたけどね、うん。これは凄い。
レイアウトも商品群も売価も見事に固定されているのに、数だけは“お任せコース”だなんて、とても面白いシステムだと思いませんか。


適正在庫

発注は週に2回。
いかにバックヤードに在庫を抱えることなく、売場だけを潤沢にすることができるか。
もっと厳密に表現すると、不足させることなく超過させてはいけないのだ。
2本のペットボトルに入っている分量の異なる水を移して、それぞれを足したり引いたりしながら、ちょうど2ガロンにしなさいということですね。


土日の予測だけでなく、割引のある日、特価セールがある日など、週間ごとの計画や予定も頭に叩き込んでおかなければならない。
ただただ機械の出来損ないのように、数を打ち込んでおけばいいというものではない。


"勘"と言うと表現が悪いし、"直感"と言うと適当なイメージだし、"適当"と言うと聞こえが悪いし、"経験"というほどこなしてもいない。
「今週はこんなもんだろう」という予測を立てるのは簡単なことじゃない。


発注はとても難しい仕事だ。